クロダイはもちろんいろいろな魚が狙える最強釣法がヘチ・落とし込み釣りです
釣るのが比較的難しいと言われるクロダイは、日本各地の防波堤ではスター的な存在の魚です。
そんな難敵のクロダイをシンプルなタックルと仕掛けで狙う釣り方がヘチ・落とし込み釣りです。
ウキを使わずにミチイトの動きや竿先から手元にコツコツと伝わるアタリを感じながら、タイミングよくアワセを入れる脈釣りの一種で、仕掛けも釣り方もシンプルであることが一番の特徴だと言えます。
シンプルだからこそ、釣りに必要なエッセンスが凝縮されており、奥が深く病みつきになる釣り方だとも云えます。
ヘチ釣り・落とし込み釣りの何よりの魅力は、クロダイが面白いように釣れることです。
このサイトでは、ヘチ・落とし込み釣りをしたことがない方、クロダイを釣ってみたいと言う方、シンプルな仕掛けで色々な魚を釣ってみたいという方にそのノウハウを分かりやすくご紹介いたします。
ヘチ・落とし込み釣りの醍醐味
ヘチ・落とし込み釣りの醍醐味は、シンプルな仕掛けから伝わるダイレクトなアタリとスリリングなやり取りです。
この釣り方に慣れてくると、アタリだけで魚種が分かるようになります。
まだ水温がそれほど高くない春先や初冬にかけての10メートルぐらいの深さがある埠頭の岸壁。
そのような埠頭の岸壁の海底付近で釣れる50センチ前後のクロダイの引きは、何度か味わうとまさに病みつきになります。
竿が折れそうになるほどの弧を描き、リールからは容赦なくミチイトが引っ張り出されていく様を体験している最中は、アドレナリンが全開だと思われます。
ハリに掛かったクロダイを海面に浮かせて空気を吸わせて、リールを巻きながら竿で手前に寄せて、タモで掬う一連の動作を見れば、釣り歴が如実に分かるというもの。
動きに無駄がなく、一発で素早くタモに収めることができる様になるには、それなりの場数が必要になります。
シンプルな仕掛けと研ぎ澄まされた神経で狙うヘチ・落とし込み釣り
ヘチ・落とし込み釣りは、基本的にはハリとラインと小さなガン玉しか使いません。
だからこそ、ハリやラインやガン玉などの小物にもこだわりを持つようにもなります。
ハリやラインやガン玉は、狙う魚の大きさやその時々で使うエサによってハリやラインは当然違いますし、風の強さや狙うタナで使うガン玉の大きさやハリスに打つ位置が違ったりします。
最初はチヌバリの違った号数から揃えると思いますが、ハリケースの中に色々なことをイメージしながら、かなりの種類のハリを揃えるようになったら、一人前だと思います。
クロダイだけに限らないヘチ・落とし込み釣りで釣れる魚たち
ヘチ・落とし込み釣りでは、クロダイ以外にも、キビレやスズキやメバル、カサゴ、アイナメ、イシダイやマダイ・・なども場所によっては狙える「汎用性が高い釣り方」であることも特筆すべき魅力のひとつです。
クロダイ狙いの副産物として釣れることが多いのですが、「メバル専門」「アイナメ専門」「イシダイ専門」に狙う釣り人も少なくありません。
ハリスやハリやガン玉とエサを替えるだけで、実に多くの魚が釣れる釣り方でもあるのです。
投げ釣りで釣るのが当たり前だと思われているキスはもちろん、ハゼやカレイと云った投げ釣りの対象魚やメジナなどのウキ釣りの対象魚も、ヘチ・落とし込み釣りでは場所によってはごく簡単に釣れます。
なので、ヘチ・落とし込み釣りをマスターすると、色々な魚に出会うことができます。
ヘチ・落とし込み釣りは「安近短な釣り」の代表的な釣り方です！
ヘチ・落とし込み釣りのメインとなる釣り場は、大都市の湾奥に多くみられる船だまりだとか、その周辺部の波止などがまず挙げられます。
大型船舶が入港する様な深さのある埠頭などもヘチ・落とし込み釣りの格好な釣り場です。
更には渡船で渡る「沖の防波堤(沖提）」は、ヘチ・落とし込み釣りファンが多く、釣り道場的な存在になっています。
一度道具を揃えますと、エサを現地調達すれば、タダで遊べるのもヘチ・落とし込み釣りの魅力。
また、釣れるときはエサを付けて1投目からガツン！と大きなクロダイのアタリがあったりしますので、長々と粘ることはせずに、ドンドン移動するのがこの釣りの良いところでもあります。
短時間で釣果があることが多く、釣り場と自宅や職場が近い方は、出勤前や勤務後に竿を出すことも可能です。
釣り場と自宅が近い方は、エサを近所で採って、短時間でクロダイを数枚釣るなどと云うことも珍しくない「安近短の釣り」も可能です。
湾奥の堤防や埠頭回り、防波堤などをドンドン歩くために健康にも良いです。
目的がないと到底歩けない距離も、竿を持って魚を狙うと結構な距離を歩くことに驚かされます。
海の臭いをかぎつつ潮風を浴びながら歩くことで元気になれる気も致しますので、健康増進にも良いと思います。