ヘチ・落とし込み釣りで釣れるいろいろな外道たち １
ヘチ・落とし込み釣りをしていますと、メインターゲットにはなりづらいものの、いろいろな魚たちが釣れます。
そもそも、防波堤はエサになるイガイなどが付着し、エビやカニの仲間などがその層の下に隠れたりしますので、多くの魚の恰好の餌場と化しています。
さらに潮が通るように穴が開いているような堤防は、多くの魚の隠れ家となるために、色々な魚たちが四季を通じて棲みついています。
堤防の際にエサの付いたハリをユラリ・・ユラリ…と落としていくのは、頼んでもないような出前を魚に届けるようなもので、怪しくない限り、食べてしまうものなのです。
いろいろな魚が生息する防波堤では、釣れる魚もいろいろです。
魚に詳しくない方は、「なんだこの魚は？」と思うはずですが、迂闊に触ってはいけない魚もいますので、釣りをする以上は海の危険生物はある程度は知っておきましょう！
ヘチ・落とし込み釣りで釣れるいろいろな外道たち
防波堤や埠頭などでこれまで私がへち・落とし込み釣りで釣ったことがある魚たちを紹介します。
マハゼ
秋口にアオイソメなどの虫エサで海底を探るとポイントによっては入れ食いになることがある。
ヘチの海底に潜むハゼは大型が多く、中には25センチオーバーの大型もいて、刺身や洗いにするとすこぶる美味しい。
天ぷらは小型が美味しい。
キス
外洋に面した漁港などでは満ち込みの時に虫エサで前打ちをすると、かなりいい型のキスが立て続けに釣れることが多々あります。
25センチオーバーのキスのアタリは鮮烈で、引きもなかなかのものです。
刺身用の大型のキズを手軽に釣るには、ヘチ・落とし込み釣りはなかなか効果的です。
マコガレイ
西日本では、アイナメ同様に減少の一途を辿っている魚です。
春先に虫エサで海底を前打ちすると、意外な場所でマコガレイが釣れることがあります。
30センチを超える花見ガレイは、引き味も食味も最高に楽しいターゲットです。
小アジ
夏から秋にかけてヘチ・落とし込み釣りでクロダイやシーバスを狙っていると竿先をはじくようなアタリ方をするのが小アジです。
湾奥では晩秋に20センチを超えるアジも釣れますが、なかなか数が揃わないので私はリリースすることが多いのですが、そんな時に限つて数が釣れたりするのです。
ムラソイ
冬場から春先の夜のヘチ・落とし込み釣りで、メバルやカサゴに混じって釣れることがよくあります。
おかっぱりからの釣りでは、25センチオーバーはなかなか釣れませんが、中には40センチぐらいのムラソイを釣ったと云う方もいます。
食味は、カサゴの方が上だと思います。
クジメ
アイナメ同様、西日本では近年激減したロックフィッシュです。
アイナメと比べると顔が小さく、目の周りの模様が違います。
大きくなっても30センチ以下で、食味はアイナメの方が上だと思います。
ヒイラギ
キスの投げ釣りの外道として知られ、唇が蛇腹の様に伸び縮みする上に、ベトベトする粘膜を分泌するために敬遠されがちです。
しかし薄っぺらな魚ですが、刺身やお煮つけはメチャクチャ美味しい魚です。
特に15センチオーナーの大型のヒイラギの刺身は食べるに値する逸品です。
シマイサキ
釣り上げると浮袋を鳴らしてグゥーグゥーと音を立てます。
ハリに掛かると、なかなか引きが強く小型のクロダイと間違えがちです。
大きくても30センチぐらいで、食味はクロダイにも似ています。
イサキと云う名前が付いていますが、イサキの仲間ではありません。
カワハギ
湾奥では寄る年と、全く寄らない年があり、確実に釣りたいのであれば外洋に面した潮通しの良い防波堤などから狙うのがベストです。
ヘチ・落とし込み釣りの仕掛けで構いませんが、ハリは専用の針を使わないと、全く釣れないことが多いです。
引きはなかなか強く30センチを超える大物は、釣っても食べても最高です。
ウロコを取らずに調理できることと、小骨が少なく身離れが良いことと、どんな料理にしても美味しいために釣って喜ばれる魚です。
ウミタナゴ
サビキ釣りでもお馴染みのおちょぼ口の魚です。
海中で銀色が見えるとクロダイかな？と思いきやウミタナゴだったら・・かなりガッカリな魚です。
釣り上げてビニールバケツに海水を汲んで活かしておいても、直ぐに死んでしまうので、要らないのであればすぐにリリースするべき魚です。