ヘチ釣りと落とし込み釣りの違いを理解しましょう!

クロダイ釣りは日本各地で行われていて、地方地方の独自の釣り方があります。

 

 

クロダイの一般的な釣り方には、マキエで寄せてウキ釣りで釣るウキフカセ釣り投げ釣りで釣る方法、あるいはイカダの上からダンゴでエサを包んで海底に投下するダゴチン釣りなどがあり、ヘチ釣りや落とし込み釣りなどもクロダイの釣り方としては全国的に知られていて実践されている釣り方です。

 

昨今では、チニング、ブリームゲーム、ガンクロゲームなどと云ったルアーでクロダイやキビレを狙う釣り方をする方もいます。

 

私は上記の釣り方やそれ以外のクロダイの釣り方をたいていやってきたのですが、ヘチ釣りや落とし込み釣りが仕掛けも簡単で、お金もかからずに、お手軽お気楽にできる釣り方でありながら、釣果も期待できる釣り方だと思っています。

 

ビギナーの方は特にヘチ釣りと落とし込み釣りの違いが分からないという方が多いために、多くの本や雑誌に書かれている事とは違ったシンプルな内容で説明します。

 

 

 

目印を使うのが落とし込み釣りで、イトフケでアタリをとるのがヘチ釣り?

 

たいていの釣りの入門書や雑誌などには、イトフケでアタリをとる関東流の釣り方がヘチ釣りで、目印でアタリをとる関西風の釣り方が落とし込み釣りだと解説しています。

 

ですが、私自身30年以上ヘチ・落とし込み釣りの両方をやっていますが、イトフケでアタリは取ることは少ないですし、近年では目印を使うこともしなくなりました。

 

別に私自身がへそ曲がりな頑固者ではなく、ごく自然にそういうパターンに辿り着いたのです。

 

なぜかと申しますと、私は一番釣れる確率が高い夕マズメからの2時間ぐらいの半夜釣りでクロダイを狙うことが多く、こうなるとイトフケも目印も全く見えずに役に立たないのです。

 

ですが、夜釣りでもヘチ釣りと落とし込み釣りを区別してしています。

 

また日中でも、イトフケでアタリを取るだとか目印でアタリを取ることほとんどしません。

 

と云うことは、ヘチ釣りと落とし込み釣りの定義がおかしいのではないか?と云うことなのです。

 

私が考えるヘチ釣りと落とし込み釣りの定義

 

私は俗に云うヘチ釣りと落とし込み釣りを釣り場に合わせたり、季節に合わせたり、狙う魚に合わせて使い分けています。

 

その前に後述しますがヘチ釣りと落とし込み釣りでは微妙に竿やリールが違うことをご存知でしょうか?

 

まずはこちらの画像をご覧ください。

 

 

今現在私が好んで使っているヘチ竿とヘチリールと落とし込み用の竿と落とし込み釣り用のリールです。

 

 

どちらも肘アテが付いているので、尚更分かりづらいと思います。

 

ですが、こちらの竿先のガイドをご覧くださればその違いが分かります。

 

ヘチ釣り用の竿の穂先は、Sicガイドが付けられています。

 

落とし込み釣り用の竿の穂先はUガイドが付けられています。

 

リールは見た目では分かりづらいのですが、ドラッグがなくてクルクルと滑らかに回転するのがヘチリールです。

 

一方落とし込み釣り用のリールは、ドラッグが付いており、クルクルと回転する必要性はありません。

 

ヘチ釣りと落とし込み釣りの探り方の違い

 

まずはヘチ釣りのタックルでの探り方をご覧ください。

 

 

次は落とし込み釣り用のタックルでの探り方をご覧ください。

 

 

この画像だけでは、全くもってさっぱり分からなくて当然です。

 

核心的な部分は、ヘチ釣りのタックルは、ガン玉のB〜3Bぐらいの軽いオモリで海面から10メートルぐらいある海底でも探れるのに対し、落とし込み釣りは予めリールから出したイトの長さしか探れないのです。

 

だったらヘチ釣りのタックルさえあれば良いのではないか?と、思う方もいるかもしれませんが、それがまた少し違うのです。

 

6月ぐらいから10月ぐらいまでのクロダイの最盛期は、夜はもちろん昼間でもクロダイが海面から1〜2ヒロぐらいに浮いてエサを食べていることが多く、落とし込み釣り用のタックルのほうがヘチ釣りのタックルよりも軽いタックルで効率よく探ることができます

 

(落とし込み釣りの場合は両軸リールでもOK!です)

 

また、メバル、カサゴ、アイナメ・・などを狙う時はヘチ釣りのタックルよりも落とし込み釣りのタックルのほうが手返し良く効率的に釣れますし、竿先が軟らかい分面白い釣りが楽しめます。

 

私がヘチ釣りと落とし込み釣り用のタックルを使い分ける基準は次のように決めています。

 

・水深が5メートル以内である時⇒落とし込み釣り
・水深が6メートル〜10メートルぐらいの深場⇒ヘチ釣り
・スリットやオーバーハングに潜む大型のクロダイを釣るとき⇒ヘチ釣り
・メバル、カサゴ、アイナメ、タケノコメバルを狙う時⇒落とし込み釣り
・小型〜中型のシーバス(フッコクラスまで)を狙う時⇒落とし込み釣り
・大型のシーバスを狙う時⇒ヘチ釣り

 

※上記の基準は風の強さや波の高さは状況に応じて変わることもありますし、気分によって変わることもあります。(笑)

 

まとめ

 

ヘチ釣りと落とし込み釣りの違いは、

・海面から深い海底までのタナを軽し仕掛けで探ることができるのがヘチ釣り
・あらかじめ決められた範囲のタナを効率よく探ることができるのが落とし込み釣り

 

アタリの取り方は、どちらもイトフケや竿先の曲がり方、手元に伝わる魚信など、特に夜釣りの場合は、手元に伝わる魚信と竿先を引き込む強さでアワセのタイミングを取ります。

 

関東風の正統的なヘチ釣りでもないですし、関西風の正統的な落とし込み釣りでもありませんが、これらの利点を上手く使い分けて30年以上もヘチ・落とし込み釣りをしているのです。

 

なので、ルーツだとか違いを蘊蓄で知るよりも「実践的な使い分け」が出来たほうが役に立つのではないかと思います。

 

 

 

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