大型のシーバスとやり取りするのはヘチ・落とし込み釣りが一番面白い!

夜釣りでアオイソメをエサにしていると、色々な魚が釣れるのですが、中には度肝を抜くようなランカー級のシーバスがハリに掛かることもあります。

 

泳がせ釣りやウキ釣りなどでは、予め大型のシーバスが釣れることを想定したタックルや仕掛けを準備しますが、ヘチ・落とし込み釣りでは夜にメバルなどを狙っていると、いきなり大型のシーバスがハリに掛かって右往左往することがあるのです。

 

 

ヘチ・落とし込み釣りをするときは、基本的に1・5号のフロロカーボンハリスをよく使いますので、4キロを超えるランカー級のシーバスを釣り上げるには、ある程度の経験則に裏付けされた竿捌きや糸の出し方などのテクニック以外にもシーバスの口のどこにハリが刺さるかと云う「運」が必要になってきます。

 

どいうことかと申しますと、ハリが唇の周囲特に「地獄」と呼ばれる部分などに掛かっていれば、ハリスにキズがない限りはナントカ持ちこたえることも可能ですが、喉の奥にハリを飲み込まれると、エラ洗いや首振りでシーバスの口の中にある無数の小さな歯がハリスに擦れてそこからハリスが飛ばされてしまうのです。

 

更にもう一つは、先調子や超先調子のヘチ竿は竿先が硬い分、ハリスに負荷が掛かりますので、軟らかい落とし込み専用の竿などと比べると、ハリスが切れる確率がどうしても高くなりがちです。

 

使っている竿やハリの掛かり具合は、なかなかコントロール出来るものではないので、実際はランカー級以上のシーバスが釣れる確率はそれほど高くはありません。

 

 

 

大型のシーバスが年なしのクロダイよりも手強いワケ

 

(40センチちょいのクロダイと70センチオーバーのシーバス)

 

クロダイの取り込みが難しいのは、オーバーハングになっていて、支柱周りに逃げ込まれたり、スリットの間を狙い撃ちしたり、壁に大きな穴が開いていたりする釣り場の形状が複雑になっているところでの釣りです。

 

一般的なごく普通の垂直堤防であれば、たとえ年なしのクロダイであっても、最初の引きや中層での引きの時に、リールから糸を出して走らせて、ドンドン海面に浮かせるようにして、空気を吸わせれば勝負は決まったも同然です。

 

クロダイはどんな大型な個体だろうと、空気を吸わせると、途端におとなしくなります。

 

それと比較しますと、シーバスは空気を吸わせようなどすると、エラ洗いをしようとして暴れまわり、揚げ句に一気に海底まで猛スピードで急降下したりします。

 

この時に使っているタックルにかかわらず、糸を出さないと、ゲームオーバーとなります。

 

更にイトを出したら出したで、リールを巻いて寄せようとしてもなかなか時間がかかります。

 

クロダイと比べますと、なかなか弱ってくれません。

 

浮かせたクロダイを簡単にタモの中に誘導する様なパターンが、なかなか通用しないのもシーバスが手強い理由の一つです。

 

 

ハリの掛かりどころが良くても時間をかけて大型のシーバスを釣り上げたときは、1・5号のフロロカーボンのハリスが極限状態まで伸び切って白くなります。

 

引っ張るとすぐに切れるのですが、本当によく持ちこたえたなぁ〜!と感心してしまいます。

 

シーバスのヘチ・落とし込み釣りならカニエサはもちろんイガイでも釣れる!

 

シーバスのエサと云えば、夜はアオイソメで日中は大型のモエビというイメージがあると思います。

 

船から大型のスズキサイズのシーバスをエサで釣らせてくれる遊漁船は、生きた海エビをエサにして釣らせるところがほとんどです。

 

 

ところが、シーバスをヘチ・落とし込み釣りで狙う時は、カニエサも凄く威力を発揮することをご存知でしょうか?

 

釣りの本や雑誌などでは、カニをエサにするなどとは書いていません。

 

 

河口などの導流堤や湾奥でスリットや穴が開いている堤防に潜むスズキは、岩ガニなどが大好物なのです。

 

考えてみますと、湾奥ではモエビなどが自然にいることはほとんど稀で、滅多に食べ物にありつけないシーバスたちは、ベイトフィッシュの他に生きているものを片っ端から食べないと、その大きな体を維持できないと思われます。

 

余談ですが、私はイガイを海底に着けて、跳ね上げたときにルアー効果で70センチオーバーのスズキを釣ったことがあります。

 

だからと云ってイガイがシーバスのオーソドックスなエサではないことは、云うまでもありませんが、カニエサはオーソドックスなエサと云っても過言ではないと思います。

 

大型のシーバスはヘチ・落とし込み釣りの主役になれる可能性大

 

大型のシーバスをヘチ・落とし込み釣りで何度かハリに掛けると、きっとハマってクロダイよりものめり込む時期があるのではないか?と思います。

 

理由は、上記にも書きましたが、圧倒的なパワーとスピードです。

 

更に言うならば、クロダイ同様に日本各地の湾奥や大都市の河口区域やその支流、運河など至る所で狙えるターゲットだからでもあるのです。

 

近郊で1メートルを超す超ド級の魚と云えば、シーバス以外にはなかなかいません。

 

ひょろ長いタチウオややたらとデカくなるエイの仲間などを除いては、魚らしい魚の形をした海の巨魚と云えば、シーバスが一般的です。

 

ヘチ・落とし込み釣りで、年間に1000枚を超えるクロダイを釣り上げて、若干クロダイに飽きてしまったような方たちにも手軽におすすめできるターゲットがヘチ・落とし込み釣りシーバスです。

 

 

 

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